千両を見て 年末を感じる

本日の新潟は時折雪がちらついたものの、風もなく、穏やかな一日でした。

ご先祖様を大事にする下町でのお花売りはいつも楽しみな年の瀬の行事です。

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「いつも手伝ってもらってありがとうございます」と友達は言ってくれますが、こちらこそ「いつも声をかけてくれてありがとうございます」です。

誰かに頼ってもらえることはよろこびです。

お手伝いを始めた頃は、大きな声で挨拶をすることとお掃除をすることしかできませんでした。

友達はいつもにこにことしていて、わたしには何も言いません。
仕方がないので、横目で盗み見て、彼のつくる花の組み方やお客様への対応から少しずつ学んでいきました。お盆とお正月しかお手伝いできないので遅々とした学びではありますが、真似をしているうちに段々と形が取れるようになってきました。お客様から直接注文を受けて、ご要望に応じてつくることもできるようになりました。

同じだと思っていた花の表情は会う度に違います。
身体の芯まで冷える年末の花売りは、人間にとってはつらい仕事になりますが、花は晴れやかに、色鮮やかに輝いてしゃきっと背筋を伸ばしています。