少し前の話になりますが、今年の9月後半の連休は、製本三昧でした。
左から、糸かがりのドイツ装ノート、豆本切手アルバム、フランス装ノート、そして中身はそのままに、文庫を利用してつくった文庫上製本です。
今回は、私がお世話になっている『本づくり協会』主催のワークショップに、「お勉強」という形でオンライン聴講参加をさせていただきました。
資材は自分で選び、切り出して用意しました。そのため、かなり自由なオリジナルな仕上がりになりました。でもそれもまたいい感じです。
基礎から学び始めて3年。
本づくりとわたしの距離がちょっぴり近くなってきたことを感じる休日でした。
こちらの表紙は、クラフト紙に、消しゴムでつくったはんこをペタペタ押しています。原本をカラーコピーしてみたらいい風合いがでました。
写真だとわかりにくいのですが、緑色の背の部分とクラフト紙には段差がついています。表紙が上に乗っている状態というのかな。このような製本の仕方を、日本ではドイツ装と呼ぶようです。本文は糸で綴じています。
こちらは豆本切手アルバム。
切手LOVE 💚なわたしとしては、製本後、どんな切手で本の中身を構成していこうあれこれ悩むのも一興。ミニアルバムの大きさは、箱のサイズで縦80mm / 横52mm。
あは、ピントがボケちゃてますね。
家の中に点在するきのこ切手を採取して、北欧諸国を中心とした地域に生息するきのこ図鑑にしてみました。きのこの画像をGoogleで検索をすると、切手の発行年、種類を調べることができます。人に話したくなる、興味深いきのこ情報も得ることができて・・・た、たのしい♪ この作業は深夜まで続いたのでした。
こちらは、
質感のあるボルドー色の表紙でつくったフランス装ノート。
この角の合わせ方が難しいのですが、ぴたっと合った時は最高に幸せな気分に😻
今回はちょっと微妙?
見返しのざらっとした紙は、銀座の伊東屋で購入した便箋です。
なかなかいい仕事をしてくれています。
最後はこちらの
文庫を利用してつくる文庫上製本。
皆川明さんの本を選びました。思いつきで、自宅に保管していたミナの端切れでなんちゃってパッチワーク。お昼休みの1時間、クーラーの効いた部屋で、冷や汗をかきながら繋げました。生地の魅力が、表紙としての魅力を底上げしてくれて、愛着のあるお気に入りの一冊に仕上がりました。
製本講師科の最終課題として、東京と新潟で製本ワークショップを企画し、開催するまでが含まれています。どの製本をどのように、どこでやるのかは各々に任されています。
(ここはどうかな?)、(ここで2daysでやるのはどうだろう?)などと、頭の中でシュミレーション。おやつタイムを挟みながら、ちいさい人からおおきい人まで、みんなで気持ちよく手を動かせる場所と巡り会えますように。